第7話 激突
午後1時 飛空挺赤い翼 司令室
セシルが今日待たされたのはこれで2度目だ。1度目は偵察部隊に。これは現在も戻ってこないため、隊が全滅したものと見なし、別の偵察部隊を放っている。2度目は本国からの増援。本日正午到着のハズだが、ここにその増援部隊はいない。まだ到着してないのだ。だが、たった今、増援部隊の到着を知らせがセシルの元に舞い込んだ。それは増援部隊の指揮官によってだ。セシルの目の前に現れたのは・・・・。
「ゴルベーザ!」
思わずその名を口にする。が、呼ばれた当の本人は、何がおかしいのが含み笑いをしている。
「ほう?私の名を覚えていてくれたとは・・・。これは光栄な事だ。」
「それよりも、ベイガンはどうしたんだ?指揮官は彼だと聞いたが・・・。」
セシルは相手に嫌悪感を抱きながらも問う。
「ああ、それは陛下の命により変更になった。私が指揮官だ。もちろん、ベイガンも同行している。」
ゴルベーザはセシルの表情の変化を見逃さない。解せない、と言う顔をしている。
「私が指揮官では困るかね・・・?解せないという顔をしている。」
先程までの含み笑いを収めゴルベーザは、高圧的な態度でセシルを執拗に攻撃する。
「陛下はお前を信頼していない。カインやローザに対しても同じだ。故に陛下は、私をここに差し向けられたのだ。私にお前と同等の権限を与えてな・・・。」
最後の言葉はそれこそセシルを押しつぶさんばかりの威圧感を帯びていた。
「陛下は、そんなに僕らを信頼しておられなかったのか・・・。」
うわごとの様な口調。ゴルベーザは更に追い打ちをかける。
「そうだ。まあ、心配するな。お前が死んだ時は花ぐらいは添えてやんでもないぞ・・・?お前が死ねば、その分軍内部の地位は全て私のモノになるのだから。」
「何だと?!」
「そうならん様に今回の作戦は何としても成功させる事だ。」
言うとゴルベーザはセシルの部屋から出て行った。
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